古びた壁

古びた壁

脈絡なんてものは知らない

それはそれで勧善懲悪/「アンナチュラル」6話

 アンナチュラルの世界観が好き。今回も最高of最高でした。UDIで働きたい。UDIで働くみんなのバックグラウンドが好きです。たとえば東海林さんのファッションやセンスが好きだなあと、6話で赤いポーチを使っているシーンを見て改めて思いました。あとわたしもロングコート欲しい。
 中堂さんが所長とおでんを食べているとか、そういった細やかな部分で生きている感じが溢れてやさしい世界が流れる横で少しずつ闇が明らかになる不穏さがまたのめり込んでしまう理由なのかなと思います。

 今回は明るいガールズムービー回でありながら、全体を通して見れば、5話と相反しており、5話と7話の間にあって然るべき回だったのかなと思います。人を殺すやつは殺される覚悟をするべきだという中堂さんによる5話、そしてどんなに悪いやつでもそれとこれとは別だというミコトによる6話。5-6話はおそらくセットで、ミコトが中堂さんの「お目付け役」だという公認を示し、また新たなスタートを切ったように感じました。ここからなんだなって。

友達じゃない

 このサブタイトルを見たときにゲストの4人のことかな、と思ったらミコトと東海林さんが友達じゃなくてただの同僚だよ~って話で、そっちかーーー!と思いました。でもあながち間違ってはいないはず。あの4人は友達じゃない。悪友ですらない。
 ここがまたアンナチュラルの好きなところなんですが、ミコトと東海林さんが”ただの同僚”だって最初から最後までブレなかったのがいいなあと思いました。ただの同僚だから本当のことは言わなくてもいいし、ただの同僚だからお互いのプライベートに気を遣う必要がないし、ただの同僚だからパーッと飲みに行ける。ただの同僚だから友達じゃない。でも”ただの同僚”って実はかけがえのない関係なんだと気付きました。そんな簡単にできるものじゃない。嫌いな同僚はただの同僚じゃない。いいなあ、わたしもそんな人に出会えますように。ただの同僚にできて友達にできないことがあるというわけではなく、ただの同僚という一つの関係性もあるよねっていう話でした。家族、友達、先輩と同列のそういうもの。”ただの同僚”という関係の二人を見て「わっかんねえなー」と笑う久部くんを見て清々しい気持ちになりました。
 そういえば今週の裏テーマはなんだろうと探っていたんですが、分かりやすく”友達”がテーマみたいですね。ミコトと東海林さん、大学時代の悪仲間、宍戸さんの人脈…ぜんぶ”友達じゃない”んだよね。

恋じゃない

 明確にくっつかないけれど、そういう関係はうっすら匂わせるアンナチュラルが好きです。久部くんはミコトさんのことを恋愛として見ているのはたしかだけれどいざそれを指摘されると否定しそうなところはある。自分の気持ちがそういうものだってイコールで結べていなさそう。でも行動は恋する相手へのそれだし、その意図は明確だと思うんですけれど……無意識?ずっるいなー(笑)そんな久部くんに対するミコトの態度が超好きです。ミコトを振り向かせるのは先が長そうな。
 そんなミコトは”所長公認!中堂さんのお目付け役”と明言されてニコニコしちゃいました。中堂さんも満更でもない感じで、きっと中堂さんがやっと出会えた光なんだなあ。ミコトと中堂さんは今はまだ恋愛とまではいかないどころかその概念が視野の外で、それとは違う、いわゆる尊い関係性を築いているように思います。

善悪くっきり

 アンナチュラルの感情的でないところが好きです。涙を流させるための演出がない、つまり無駄がなくてスッキリしているから見やすい。
 悪を裁くのは法律で、あくまで救える命は救う。ドラマ全体として考えさせられることですが、法医学者の務めってなんだろう。考える順番が逆なのかもしれない。ミコト達のような救える命は救う行動をするのは法医学者以外でもよく描かれるものです。その中で法医学者は何ができるか、という。3話のサブタイトル「誰がために働く」は働く人がテーマのドラマにおける必須の問いなのかなと思いました。
 こればかりはぐるぐるし続けるのでやめます。堂々巡りで迷子になりそうですが、アンナチュラルのスタンスは一貫していることは分かります。やれることはやる。悪は悪として情を交えずに捉える。たとえそれが誰かにとっての恨みを否定することになっても。でもやっぱり微かな情が漂うところに中毒性があるんだろうなあと思います。

かわいいひと

 中堂さんの人気が想定外だとニュース記事になっていて笑いました。あんなに魅力的でずるくてしんどいひと、みんな好きでしょう……おちゃめな部分もたくさんあって。中堂さんかわいいやんけ!と坂本さんに訴訟されてちょっと落ち込むところを見て気付かされた、と思ったら喪服で証言台に立って「ドイツ製のメスが好き」とか言い出してわりとかなりかっこいい姿を投げ捨てるように見せられたら一瞬で沼の底じゃないですか?!それは3話のことですが、5話6話が初見の人が中堂さんに撃ち抜かれているのを見たのでそういうことです。
 そんな中堂さんの”かわいい”ポイントが多かった第6話。贔屓目だから、というか中堂さんだから、かわいいって思っちゃうんですが。贔屓目も何もよく考えたらわたしのイチ推しは木林さんです。
 三澄班に馴染んでいるところ(”仕方なく”じゃなく”自然に”になっていそう)も少し離れたところにいながらちゃんと様子を見て会話を聞いているところも。あと毛利さん達が例のブツ(バイタルセンサー)を持って来たのを見て「あっ」って指差すのも、センサーをぶっ壊していいかって毛利さんに聞いて「だめ」って言われている姿も所長とおでんをつつきながら飲んでるのも、ミコトに探られていることに気付いていない脇の甘い中堂さんも、か、かわいい~!と思いました。あの根はきれいでちょっと抜けた感じが最高だな~!ちなみにベストオブかわいい中堂さんは坂本さんに訴訟されてちょっと落ち込んでる中堂さんです!

命を救う葬儀屋カー

 葬儀屋の車が誰かが死ぬのをなんとか阻止するために奔走するの縁起でもないなーって思いながら見ていました…。楽しそうに荒い運転をする木林さんも予告を見た時からSUKIという感じでしたが、まじめな顔でハンドルを切る木林さんがあまりにもかっこよかったです。アクセル全開にした途端楽しそうでしたね…好き……。
 ミコトや東海林さん、久部くんと話をする木林さんは人間らしくて、そういえばこの人もちゃんと生きてるんだって思いました(あたりまえ)
 あんなにうさんくさくて怪しさしかなかった木林さんに対してかっこいいという感情を抱いたのはごく最近のことですが、よく考えたら竜星さんが演じられているので元からかっこいいことは決まっていました。それなのにあんなに水さえ飲んでいなさそうと思わされて…役者ってすごい…(小並感)


 ところでこのツイートを見てあまりのかっこよさに見た瞬間に自宅のドレッサーの前で崩れ落ちて(ガチ)連打で保存したのですが(ガチ)、おかげさまで木林さんがわるいやつだったらきっとショックを受けるのだろうという気持ちに変化しました。以前はむしろ黒幕であってくれと思っていたんですが…でも木林さん、ほんとうにいいひとだよね?いいひとじゃなきゃ中堂さんに協力なんて頼まれない…けれどその中堂さんは脇が甘い…エッ?
 でもほんとうに、いいひとだと信じたくなりました。木林さんが(黒幕として)怪しいというのはここ最近ちらほら話題になっているようでしたが、この5-6話で見られたUDIとのにこやかな関係性や、出てくると元気が出る準レギュラーとしてのポジションからすると、そんなことないかな~って思う。なんだ、いい人じゃん。って思う。でもそれも仕組まれたもので、木林さんがいい感じに馴染んでいい意味で存在を忘れた頃に黒幕でした!と言われる可能性も否定できないなと思います。まあ8年前って木林南雲(20)なんですけれど…。竜星さんが好きな身としては悪い感じも見たいけれど木林南雲のおたくとしては今のままだとショックを受けてしまう。再三言うけれどわたしは彼の”人を愛する演技”がしぬほど好きなのでその類の何かが見れたらいいなという期待も捨てたくないです。どうかな~~どちらにせよ今後の木林さんがとてもとても楽しみです。
 そういえばUDIの方々の名刺は一部売られているみたい*1ですけれど、木林さんの名刺は出ないんですか??「フォレスト葬儀社○○(役職名)木林南雲」と書かれた名刺はいつ発売しますか???出たら絶対買うので公式さんよろしくお願いします!!!

 放送初期は”葬儀屋”と呼んでいたのに、最近は”木林さん”と呼んでいます。生きてる人間というのをしみじみ実感させられて。木林さん、何者なんだろうなあ。いかにも謎!という印象が最近は薄くなったなと思います。それに意味があるのかないのかも楽しみにしつつ、木林さんの活躍をしっかり目に焼き付けたいです。



 なんだかもうちょっと言いたいことがあった気がするんですが、やっぱりアンナチュラル好きだ~~!最高だ~~~!というところに尽きます。5話から6話までの間にドしんどいビルド22話が放映されたりキョウリュウジャーが突然リアタイで存在していたりキョウリュウジャー本編が突然追加されたり木林さんがめちゃめちゃかっこいい写真がアップされたりとバイタルサインが全くもって正常でない日々を過ごしたので心拍数急上昇みたいなことは起きていません。でも無事じゃないです。無事じゃない日々を過ごせるおたくはしあわせだなあと思うのでした。