壺の中の泉

きらめきたい

顔が好きという理由一つでシアターコクーンのS席を購入した

 ドラマ「トモダチゲーム」を見ました。
tomodachi-game.com

 なんとな~く、好き!っていう方ばかりでキャストが最高だなあって録画はしていました。高校生の男女五人組が「お金と友達、どっちが大事?」というトモダチゲームでお互いが疑心暗鬼になっていく中で主人公とヒロインが良い感じになるっぽいドラマです(適当)。

 主人公とヒロインの顔が好きです。うわ~~ビジュアルがいい!絵面が最高!この顔でこのやり取りするの最高!って気持ちで見ていたので脚本とか中身とかそういうことはよく分かりません。
 だーりおこと内田理央さんは仮面ライダードライブで知ったのですが、ただただ可愛くて好きです。可愛い。可愛いは正義!(心の底から)最高のヒロイン!トモダチゲームでは父が警察官で正義感が強いクラスの副委員長、沢良宜志法(さわらぎしほ)を演じています。女子高生かわいい~~!「血まみれスケバンチェーンソー」でも思ったけれどセーラー服が超似合う。OPのお札の束を持った姿が金に物を言わせる美女みたい(偏見)。

 ドラマのネタバレします。

 吉沢亮くんが演じる主人公・片切友一は両親に先立たれた苦学生。住まいの電気は止められており、暗い部屋で造花作りをしています。何を考えているのかよく分かりません(主観)。でもすっごく友達思いらしい。顔がきれい。

 何を考えているのか分からない、という印象は1話冒頭でそう思わされたのかもしれません。
 自転車で新聞配達をしていたら、悪そうな兄ちゃん(500万円の借金持ち)にぶつかってしまい、大した怪我もしていないのに「手首が折れた!治療費払え!500万だ!」とハッタリをかまされます。そこで取った行動は、いいけどこれに正解したらな、と10円玉を宙に投げてどちらかの手で掴み、右手と左手のどちらかを答えさせるということ。当然チンピラは不正解でクソッ!って言って逃げ去るんですが、友一は投げたコインを着ていたパーカーの中に入れていました。元々コイン術(?)の天才っぽいです。友一はコインを取り出して蔑んだように笑いました。み、見下してる~~~!クズを見下してる!!!最高!!!

 おかげで片切友一は食えないやつだという印象を植え付けられてしまいました。でも「お金より友達が大切だ」ということは心の底から信じているのは確かであるとも、1話を見る中で思いました。「友達>お金」を盲目的に信じているため、このように人格が歪んでいるのかもしれません。まっすぐすぎて歪んでいるように見える、という方が正しいかな……志法のおかげでみんなと友達になれた、だから志法のことは守らなければならない、助けなければならない、と……なんて純粋な子!!純粋すぎてこわい!!こんな子をこんなゲームに巻き込むなんてサイテーじゃんとすら思います。だんだんかわいそうに見えてきますもん。

 志法が屋上でお弁当(2Lの水)を食べる(飲む)友一に「友達になろうと思って」と声をかけるの、絵面が最高です。美男美女だもん……イオンモールの2階とかで並んで歩いているのを通りすがりに見て美男美女だ……って5分ぐらい尾行したくなるタイプの美男美女(???)
 最終話でみんなが疑心暗鬼に陥っている中、二人は本当のことを話します。そこで友一が「10円玉見っけ」と夜の暗い地面から拾います。純粋そう~~~な笑顔で「10円玉見っけ」とか言うの、なんとも言えない気持ちになる(最高)。
 その10円玉を宙に投げてどちらかの手で掴み、右手と左手をグーにして突き出しました。「右だよ」って、信じるか信じないかは…みたいに問いかけて、志法は右を指します。10円玉はちゃんと右に入っていました(最高)。
 友一、志法のこと好きじゃないの?!気持ちが匂わせだ!って思う全4話でした。表にはあまり出さないから気持ちが匂わせ(?)
 喋ったらペナルティというルールの中で志法が声を出しそうになったときに友一と天智(演:山田裕貴くん)が両脇から止めるんですけれど、友一なんか志法の口を掌で塞いでいるんですよね。がっつり。あとあと回想で流れたときにわあって思いました。

 全4話を見た感想としては、主人公とヒロインの顔が好きです(2回目)。
 もちろんお二人が持つ雰囲気とかイメージとか、そういうのも好きです。それは内面から出るものだと思っています。ともあれ、ビジュアル(そういう外見も内面も全部ひっくるめた、わたしの目に見えているイメージ)が最高に好きだって話です。

 この人とこの人がこういう関係でこういうやり取りをしているのが最高だっていうことはよくありますが、それを存分に感じた「トモダチゲーム」でした。

 個人単位で言えば、吉沢亮くんのわるいかおが超好き!「沢良宜の下着の色知ってるか?なあ?」って大倉士門くん演じる四部に肩を組むの、最高……しか言えません。

 あと目が好きです。伏せ目がさまになるひとが好きだなあ。蔑んだ目も最高。ホラー映画の美青年役がしぬほど似合いそうな顔のきれいさだから、蔑んでほしい若手俳優ナンバーワンかもしれない。ホラー映画は苦手です。でも同時に屈託のない笑顔を見せてほしい若手俳優ナンバーワンかもしれない。

 目が好きだと言いつつ、前髪で目が隠れて少し口角の上がった口元だけが見るショットが、すごくよかったです。

 6/21まで1話は見れるようなので、ぜひ。
https://gyao.yahoo.co.jp/special/tomodachigame/gyao.yahoo.co.jp
 続きは劇場版らしいので、月末にメサイア外伝-極夜-を観た後に観ようかな(軽率)なにかと忙しくて時間があまり空いていないからこうなるんですけれど……だってでかいスクリーンで友一と天智のキスシーン見たい過ぎない?


 ところで、わたしは銀魂が好きです。いわゆる自ジャンルです。ハマってかれこれ六年目ぐらいですが、それよりもずっと昔から知ってはいたしアニメも見ていました。原作を買い漁り毎週月曜日に本誌を買うほどにハマるよりも前から沖田総悟というキャラクターがずっとずっと好きです。察して!!

wwws.warnerbros.co.jp

 自ジャンル、実写化します。実写映画化というと原作ファンからすれば文句垂れるしかないような事案が多い(偏見)ですが、これはほんとうに高いクオリティでめちゃめちゃお金かかってそうで感謝の気持ちでいっぱいです。今のところの印象、とてもいい!わたしは好きです。
 そこで推しキャラを演じるのが吉沢亮くんなんですね~~キャスト発表された時はありがとう~~~!って天を仰ぎました。おたくだから。
 でも、以前からお名前は知っていたけれどなかなかちゃんと知る機会がなく。美容院で渡された雑誌に吉沢くんの特集が何ページ乗っていてその写真がすっごくきれいだったという印象があり、顔がきれいな人だって思っていました。改めてちゃんと見るとほんとうに顔が好きだなって思いました。
 ミツバ篇も実写化するそうですが(!)、そのワンカットがアニメで見たカットそのまんまで感動したのと同時に吉沢くんのことが好き……って思いました。
 ミツバ篇、バイブルだよ。実写化するのやばいよ。(語彙力をなくしたおたく)
 山崎のキャストが発表されないのにめちゃ笑っています。徹底の仕方がなんかおかしい実写化公式。

 いろいろ解禁されていく中でわたしもあれこれ調べて、あげく大学の実験中にずっと吉沢くんの顔が好きだな……とばかり考えていたのでたぶん恋です。
 で、Twitterもフォローしたんですけれど、RTで流れてきた記事を読んでいたらわたしが秋に東京にいる間に舞台に出演するということが分かり、とりあえずチケットを取りました。
http://hpot.jp/stage/rashomonhpot.jp
 コクーンシートは首を痛めるって言うし快適に越したことはないし座席にランクがあるとなるべく良い席を選びたいし、などと考えながらせっかくなのでS席をポチりました。
 顔が好きという理由一つでシアターコクーンのS席を購入した瞬間です。自分でもびっくり!でも直角な衝動ってよくありますもんね!
 顔がきれいすぎるあまりに存在がわりと信じられないので、確かめに行きたいというのもあるかもしれません。

 まあでもふっつーーに楽しみです。わーいわーい!

 という百鬼オペラ「羅生門」に関する一連の行動が今日の昼間のことで、ウキウキしながらトモダチゲームを1から見た、そんな1日でした。


(追記)
youtu.be
 エッ最高じゃない?!

ミュージカル「スタミュ」って最高だ!

 ミュージカル「スタミュ」通称スタミュミュがめっっっちゃめちゃ楽しくてハッピーで最高だって話をします。
 ※ネタバレ配慮なし

http://star-mumu.com/star-mumu.com

 大千秋楽おつかれさまでした!ありがとうございました!!
 最高だったので例に漏れず長くなりそう!でもだいぶ割愛しました!

所感

 まず、スタミュミュがこんなにも楽しいなんて思わなかった。正直不安要素すら感じていた。でもせっかく東京にいる期間だし、これだけちょっぴり惹かれる要素が多いならチケット一枚ぐらい取っておこうって、そのぐらいの気持ちだった。
 幕が上がれば、もう多幸感でいっぱいでした。Twitterで「スタミュミュ」って検索すると「最高」「やばい」「多幸感に殺される」以外のツイートが出てきませんでした。実話です。

 スタミュミュに関して思うことで、いちばん言いたいことがある。それはファンサがすごい!ということ。言い方に語弊があるかもしれない。
 今回「ペンライトがなくてよかった」って声が多い。いや、あたりまえじゃん?!ミュージカル(の俳優を目指す学校)を舞台にしたミュージカル、どこにファンサ要素ペンラ要素があるの?わたしは劇場にペンライトを持ち込むことにあまり良い気持ちを持てない。ライブ会場でやれ。(※例外はあります。)と言いつつ刀ミュはノリノリでペンラを手配しうちわを作った。
 それだけ2.5次元というジャンルに"ペンライト持ち込み可"が浸透した、そういう時代になったのだなあと思う。東京遠征してまで舞台を観るようになってまだ3年目に突入したばかりのわたしがそう感じるんだ、時代の進化はあまりにも速い。
 たしかにファンサ舞台は増えた。その是非は議論すればキリがないけれど、何事もやり過ぎは禁物だと思う。
 ファンサービスってなんだろう。表舞台に立つ人が観客、ファンに向けてサービスをすること?まあ、言葉の通りだろう。
 最近の2.5(と言うとどこか非難めいているが)におけるファンサはペンラ、客降り、うちわ…ファンサがあるよ!とあらかじめ宣言されてするものに偏っている気がするし、それが固定概念となっている。
 けれどその枠組みを一旦外して、キャスト自身のアクションによってファンを楽しませることをファンサと定義するならば。スタミュミュは最高のファンサービスをくれた。カーテンコールの客降り、めちゃめちゃ楽しいんです。通路を使ったキャストパレードのようなものですが、これがあったから本編の余韻がより高められた。本編外のカテコで歌って踊って、様々なアクションで、ここまで楽しませてくれる。最高のファンサじゃないですか。客降りは賛否両論あるようですが、それだけでなく、"キャラクターとしての"アクションが本編中も含めてあちこちから感じ取れた。そういうところがいいな!って思います。
 それはアニメから飛び出して観客の目の前で生で繰り広げられるミュージカルだったからこそあり得たし、ミュージカルアニメをミュージカル化した意義が生まれたのかもしれない。深読みですが!!

 ほんとうに最初から最後まで多幸感に溢れていたんですね。いっそしんどいぐらいに。"多幸感"って言葉は初日開けたときからみんな口々に言っていたし制作側も使っている言葉。誰からともなく自然に"多幸感"というワードがたくさん出てくるの、すごいなあって思います。

 ざっくりした感想はこちら。
krgph.hateblo.jp

キャスト

チーム鳳(=ちむとり)
・星谷悠太:杉江大志さん
・那雪透:山中翔太さん
・月皇海斗:ランズベリー・アーサーさん
天花寺翔:鈴木勝吾さん
・空閑愁:高橋健介さん

チーム柊(=ちむらぎ)
・辰己琉唯:櫻井圭登さん
・申渡栄吾:北川尚弥さん
・戌峰誠士郎:丹澤誠二さん
・虎石和泉:高野洸さん
・卯川晶:星元裕月さん

桜会
・柊翼:畠山遼さん
・鳳樹:丘山晴己さん
・暁鏡司:滝澤諒さん
・楪=クリスチアン=リオン:釣本南さん
・漣朔也:TAKAさん

アンサンブル
山本哲平さん/高士幸也さん/山内涼平さん
澤邊寧央さん/新開理雄さん/帯金遼太さん


ここが好き!

 ※星谷くん固定カメラだから星谷くんの話しかしていない。

タヴィアンを見つけてそっと抱える星谷くんがすき
 星谷くんが、外に逃げてしまった天花寺の愛猫・タヴィアンを探して探して、ようやく見つけて、そーーっと抱えて天花寺の元にやるシーン。
 猫にスポットライトが当たって(エアです、見えません)、星谷くんが苦手なはずの猫をそっと、そーーっと抱え上げるんですけれど、そこがめちゃめちゃ好きです。見守りたくなる。客席全体が見守ってる。あの瞬間、客席全体がまるでタヴィアンを脅かさないようにと静まり返る。それがたまらなくすき。わたしの中で生の価値を感じる瞬間というのが今までに二つあった*1んですが、ここに並んだ気がする。

ハイタッチがすき
 星谷くんとみんなのハイタッチがすき。

 那雪を脅かすのに成功して、星谷くんが天花寺、月皇、空閑とハイタッチするところがすき。かわいい!かわいい!し、ちむとりがまとまってこんな風にわちゃわちゃできるようになったんだなあ…ってしみじみする。
 もうひとつ。鳳先輩とすれ違い様にハイタッチ…というより手をぎゅってするところがすき。ものすごい熱がこもってる、のが伝わってくる。

 ハイタッチや肩組みや、そういった接触アクションがいちいちジーンときます。
 ペラくなくていいな。スタミュミュは一つ一つの動き、言葉にちゃんと意味が込められているところがいい。

 と思っていたら大千秋楽のカーテンコールで杉江くんがアンサンブルのみんなとハイタッチして回っていたのがばっちり配信カメラに抜かれていて、わたしは…………ほんとそういうとこ……

星谷くんと鳳先輩
 言わずもがな…とても熱のこもったお芝居にひたすら泣かされるシーン。2.5においてキャラクターの完全な再現はもちろん大事かもしれないけど役者の色みがいい具合に出ている瞬間がほんとうに好き。
 初日夜の泣き方が昼の5倍ぐらいには感じたのでちょっとしんどかったな!(笑)大千秋楽は完成形だ〜〜という感じでよかった。振り切れすぎず。
 憧れの人っていう概念が大好きなので星谷くんと鳳先輩の関係が好きです。

好きなナンバー三連発

「星のストライド
 固定カメラ星谷くんの曲なので当然のように好き。鳳duoバージョンはとくに。なんかよくわかんないけど泣けてくる、のがこの曲。

「五重奏~クインテット~」
 すき!!だいすき!!!
 ピアノを弾く空閑くんのそばに座る星谷くんがめちゃめちゃすき。あの表情がとっても好き!
 ちむとりがひとつになって一本の道を歩もうとしているというか、あのナンバーが持つ雰囲気、景色がすき。バラードなのもいいですね。星谷くんの五重奏チャレンジ*2は成功回しか観ていないんですが、月皇くんのフォローの話があまりにも、あまりにも…!

「Ready→Steady→Dream!」
 みんな大好きRSD!
 この曲の好きなポイントは歌詞はもちろんだけれど、ちむとり5人が、5人自身で一緒になってうごいているところ。彼らだけでセットを移動させるんです。ステージを動かしているのは彼ら自身。いいな。いいな…!
 5人が曲に合わせて、台から顔だけひょこっと出すのも好きです。素敵!
 多幸感がどんどんMAXにキテいる〜〜って感じがします。

原作とのバランス

 当たり前っちゃ当たり前なんですけれど、客層の原作ファンの比率が高い作品だった。…で、原作ファンの満足度が高いのではないかなあとざっくり思っています。
 なんせ使用楽曲とその入りのタイミングが原作通り。びっくりするぐらいハマり役ばっかりのキャスティング。キャストが二期を楽しんでる様子がSNSから超伝わる、みなさんのこの作品愛。

 個人的にすごい!って思ったのは空閑と那雪、天花寺と星谷くんの話が中央に置いた透明な壁を境に同時並行で進む演出。アニメ12話分を2時間半に収めるって最初聞いた時はどうするの?!って思っていたんですが、同時並行はなるほどな〜〜って思いました。似たようなセリフを左右同時に言ったり、似た動きを左右対称にやったり、テンポがクセになる。透明な壁の使い方も秀逸で、星谷くんが超えるときは同じように那雪も超える、星谷くんと那雪が透明な壁を境に背中合わせになってお互い話してる相手(天花寺、空閑)に向き合う。

 そこ削るの?!っていうところはまあありましたけれど、結果的に最高!楽しい!って気分になれますもんね!!(?)
 2.5次元舞台は原作ファンへの配慮が大切だなあと改めて思わされました。

ハッピーミュージカル

 吉谷さんのミュージカルがすきだ(すきだ)
 ヘタミュ好きな人はもれなくスタミュミュも好きだと思います。
 アナログ演出がとってもすき!すべて人力なのでハードだとは思います。アンサンブルの皆さん、ほんとうにすごい。そうやって作り上げられているからこんなにも多幸感にあふれているんだろうなあ…と。
 そして今回、舞台セットがとっっても素敵!
 カラフルな星空が舞台の背景に浮かんでいるのすごく綺麗だし、白い階段があって、中央の上の方に扉!って感じの扉がひとつあって、セットを動かして集まると星になる5つの光る三角形がある。それに可愛い装飾も随所に盛り込まれていて、とにかく素敵!劇場内に入った瞬間めちゃめちゃテンション上がりました。

 吉谷さんのハッピーミュージカルがとても好きです。個人的には食に対する敬意が払われていると無条件に好きなので………その点では今回は戌峰くんがその役割を果たしていたのかな。戌峰くんはもうよくわかんないぐらいすごくてどこから来たの?!って感じです。才能にあふれている…。
 こんなに幸せな気持ちにさせてくれるステージをつくるんですもん、人を幸せにするおしごと…というところはわたしも目指したい部分なので、尊敬の気持ちでいっぱいです。

雑感

 スタミュミュは星谷くんを中心に回るステージだ。
 だから星谷くんに左右されるステージでもある。初日マチソワで圧倒的な違いを感じてしまったのはそこだと思う。
 初日昼は星谷くんがぐいぐい引っ張っているように見えたし、夜はみんなが星谷くんを支えて押し上げているように見えた。それはささやかな違いからも感じた。例えば、肩を組むタイミングが星谷くんが先にいくのか、あとなのか。それだけじゃなくて全体からなんとなく感じた。夜は星谷くんが序盤で段を駆け上がるところでつまずいてしまったので、それが影響していると思っています。だからこそ星谷くんによって左右されるーーー!って思った。
 でも同時に、その星谷くんがいつも前向きで、笑っていて、不思議と惹かれる。それだけは不変だからこそこのステージは成り立っていた気がします。そしてそれは杉江くんが星谷くんだったからこそだと思っています。

 それぞれの魅力が溢れていて、ひとりひとり語りたいところだけれど特筆したいところだけ。

 卯月役の星元裕月くん、すごくすごくかんぺきだった。なんだろう、あの感じ。隅々まで
 ひそかにキャスコのすずきひろきだ…!って思ってたんですけれど、裕月くんは誰とも似つかない佇まいをしていると今回ますます感じた。性別:星元裕月って言われているけれど、独特の存在をすでに確立しているあたり性別云々じゃなくて星元裕月くんは星元裕月くんであって何にも例えられないんじゃないかなって思います。たとえば男にも女にも。裕月くんには憧れの気持ちが強いな。

 同じくキャスコの翔太くん、初日と楽の変化がとてもキャスコみを感じた。
 なにがすごいってタレント性だと思う。特に深いことは考えず軽率に言っているけれど、とにかく、タレント性だと思う!(伝われ)

 鈴木勝吾さんの天花寺。梨園の貴公子、同年代との交流が少なく大事な友達は猫のタヴィアン、そんな現役男子高校生…っていうなかなか濃い役をこなせる人そうそういないんじゃないかなあ。
 あと個人的には、声優の細谷さんが好きなのでそのあたりを楽しみにしていました。そもそも声帯のつくりがまるっきり違うなとは思いましたが(笑)でもだからこそ舞台の天花寺がそこに在って、すごくよかった。
 原作ファンと舞台ファンの架け橋に…というコメントが好き。2.5次元ってそうあるべきだよねってわたしも思うので。

 そして鳳先輩が最高だった。意味分かんないくらい最高だった!
 憧れられる人にふさわしい佇まい、鳳先輩の広い羽根とマッチする独特の雰囲気がほんとうに最高だった。

 このツイートを見たわたし「RENT観に行こう…」

 星谷くんと同様、おもしろいぐらいハマり役で……スタミュミュ二大ハマり役は星谷くんと鳳先輩だったと思うんですけれど、そんな杉江くんと丘山さん、まったく違う畑でずっとずっと交わらなさそうなのに、スタミュミュの枠の中でめちゃめちゃキャラにハマってる人同士が出会っているの、まさに奇跡じゃないですか!? 

 スタミュミュはこれまで見たことがないくらい多様なキャストが集まった作品だ。いろんなジャンルの人がいて、それぞれ得意不得意があって、それを補い合ってきたということを表に出しているのも印象的。
 正直目についてしまう、が、がんばってー!ってなるところもあった。けれどやっぱり素敵なステージには間違いなくて楽しくて楽しくて。初日から千秋楽か?!ぐらいの熱量で、そこからどんどん進化していた様をTwitterのTLから見て取れた。大千秋楽は振り切れすぎずきっちりこれが完成形…!っていうものだったと感じたのでよかったな。
 

明日からの活力

 これを観た人が明日からがんばろうって思えたら…というところもテーマにされていたようです。ほんとうに、多幸感をいっっぱい浴びて、好きで溢れてて元気になれる、最高に活力を得られる作品だった。
 こういう観劇後のテンションで乗り切る忙しい日々ってまるでアルコールのようで一時的なごまかしでしかないことがほとんどだし、今回もそうだろう……と思っていたけれど、ちゃんと活力源になっている。"がんばれる"じゃなくて"がんばろうって思える"んです。

個人的に思うこと

 今回は星谷くん固定カメラでした。最高でした。好きで溢れている。

 素人っぽい踊りがちゃんと再現されているの、純粋にすごいなあって(小並感)最初から最後までキャラクターとして動いているんだなあ。
 あと表情の絶妙なところがすきです。ぱっと見大きめの動きが多い中で繊細なお芝居をする人だって印象は変わらず。いいないいなー!って思います。
 透明な壁にぶつかる動きがほんとうにうまいし、タヴィアンを見つけて抱きかかえるところは佇まいそして空間が研ぎ澄まされていた。
 
 そしてなにより初日ソワレ、星谷くんがちむとり一人一人と目を合わせてから次のセリフに進むところで、空閑くんの顔が天花寺にかぶって見えなかったみたいで、そこで星谷くんが覗き込むようにして空閑くんと目を合わせていたのがほんとうにほんとうに印象的でした。
 目を合わせるって舞台の上では基本中の基本だけれど、イレギュラーでそれができなかったときに客席からの見映えがどんなにちゃんとしていても関係なく、目を合わせるという作業をたいせつにしているんだなあって。すき〜〜!とかそんな次元じゃなくて、しっかり意を決してファンになろうって思える決定打だった。

 この通りど新規だけれど初座長公演を観ることができてほんとうによかった。あの初日の空気を味わえてよかった。またたくさん知ることもあったし。みんなみんな幸せだろうなあ。わたしも幸せです。
 これだけ幸せを貰って、元気も貰って、好きにならないわけないんだなあ。星谷悠太っていう役がこれほどハマるところにも惹かれている気がします。

まとめ

 多幸感とキラキラをたっぷり浴びて最高に楽しくてハッピーな作品、それがスタミュミュだ。
 最高に素敵だった。ただただ多幸感に溢れている以外の言葉は出てきません。

 こんなにも幸せをくれたスタミュミュには感謝の気持ちでいっぱいだ。素敵なステージをありがとう、ほんとうにありがとう!最高でした。このしあわせをしっかりむねに刻もうと思います。楽しかったなあ。

*1:①舞台「曇天に笑う」再演:金城白子(演:松田凌さん)の「任せてって言ったのに」で凍った客席 ②ミュージカル「ヘタリア」~TheGreatWorld~:イギリス(演:廣瀬大介さん)の「今なんて言った」で凍った客席

*2:ちゃんと歌い始められるか